ローカルグッドニュース

9/6[火] 『テーマ:銭湯』LOCAL GOOD STATION@StartupCafe開催レポート

2016年9月6日[火]、「銭湯」をテーマに開催されたLOCAL GOOD STATIONについてのレポートになります。

 

課題の共有「銭湯活性化プロジェクト」By 福岡大学商学部経営学科 合力ゼミナール

LOCAL GOOD STATION(以下、LGS)では、事前にLGFで議論したいテーマを持ち込んで、参加した人たちでアイデアを出していく、というスタイルで進めています。

今回のテーマは「銭湯活性化プロジェクト」についてです。

冒頭の「福岡大学商学部経営学科 合力ゼミナール」合力教授からの説明

冒頭の「福岡大学商学部経営学科 合力ゼミナール」合力教授からの説明

冒頭に合力教授から、銭湯活性化プロジェクトは福岡大学商学部経営学科の合力教授に福岡市公衆浴場組合から”衰退する銭湯市場を何とかしたい”と相談があったのをきっかけに経営の安定化を目指し、ゼミとして企業経営の実践的研究という意味も含め継続的に学生と一緒に取り組むに至ったとの説明がありました。

IMG_3131

銭湯活性化プロジェクト について説明してくださった現役ゼミ生 吉永さん

続いて、現ゼミ生の吉永さんより、銭湯について、銭湯の現状、プロジェクトの活動について説明がありました。
一部になりますが、当記事で共有させてもらいたいと思います。

銭湯について(温泉と銭湯とスーパー銭湯の違いについて)

皆さんは温泉と銭湯とスーパー銭湯の違いについて御存知でしょうか?
まず大きく分けて、”温泉”と”銭湯”に分けられ、銭湯が更に”一般公衆浴場”と”その他公衆浴場”に分けられるそうです。
スーパー銭湯は”その他公衆浴場”に含まれるそうです。onsen_sento_supersento

 

更に、細かい違いで言うと、法律、税金や支援によりそれぞれが異なります。

< 温泉と銭湯の違い(定義) >

温泉 銭湯
一般公衆浴場 その他公衆浴場
昭和23年に制定された「温泉法」により、地中から湯が湧き出す現象や湯となっている状態、またはその場所を示す用語 公衆浴場法(昭和23年法律第139号)第1条第1項目の規定する公衆浴場であって、物価統制令(昭和21年勅令第118号)第4条の制定に基づき入浴料金が定められるものをいう。 営業形態が銭湯とは異なる浴場のこと。また、自治体によっては「特殊公衆浴場」とも呼ぶ。例としてはサウナ風呂、健康ランド、スーパー銭湯等がある。

< 銭湯とスーパー銭湯の違い >

項目  銭湯 スーパー銭湯
入浴料金 各都道府県で価格統一 やや料金設定高め
出店の距離規制 一定距離(200〜350m)以内では出店できない 出店可能
水道料金 優遇措置によりかなり安い価格で供給 その他公衆浴場
減税 固定資産税、都市計画税の措置あり その他公衆浴場
融資 都道府県から金利分の援助あり その他公衆浴場

銭湯の現状について

まずは福岡市の戦闘の数ですが、最盛期は250軒もあったのが現在は13軒にまで減少してしまっています。。。
原因としては、やはり内風呂の普及が大きく影響しているようです。
内風呂は1970年代はまだ50%しか普及していなかったのですが、その後30年ほどで95.5%(2000年代)と、ほぼ100%の普及となってしまいました。
銭湯に行く必要が無くなってしまったんですね。

また、追い打ちをかけるようにスーパー銭湯の普及も影響しているようです。
福岡市内に9軒、福岡県内に50軒あるそうです。
(そう言えば、著者も薬院駅の近くに1軒、平尾に1軒あったのを覚えています。今は惜しくもなくなってしまってますが)

このように厳しい状況だそうですが、まだまだ銭湯を愛する人、利用する人はいて、合力ゼミでは活性化に向けて取り組むべき活動を絞るべく、まず聞き取り調査を行ったそうです。

銭湯になぜ入るのか?

  • 番台さんとの話しができる
  • 一人でお風呂に入るのが不安
  • 広いお風呂にはいれて気持ちがいい
  • 子供の教育になる
  • 旅行で来たので日本の銭湯に入りに来た

この結果を受け、銭湯の強みと弱みについて議論したそうです。
この辺りが経営学科の学生さんらしく、自分達の勉学を活かされていて福岡市公衆浴場組合の方々もきっと心強いですね。

強み 弱み
地域コミュニティの場所 老朽化している
庶民的 温泉ほどの効能がない
温かみが感じられる 知名度が低い
日本の文化を感じられる スーパー銭湯の流行
安価な料金設定 ボイラーの燃料費や水回り等の維持費が高い
社会について学ぶ 清潔感にかけるところもある
平等(タトゥーしている人もはいれる)

プロジェクトの活動について

先の分析から、取り組むべき活動を挙げていき、合力ゼミの学生さん達は代々先輩から後輩へと引き継ぎながら活動を続け、銭湯の活性化を行っています。
実際の活動はPRから始まり、子どもたちに体験してもらったりなど様々です。

活動内容

  • 温まるくん作製
  • 街頭PR、表敬訪問参加
  • ミニ番頭
  • 福岡マラソン
  • 付属小学校の体験入浴、授業
  • おしごと学校
  • SNS

otomaru_kuninterviewfukuoka_marathon

溢れ出るアイデアや事例の紹介

今回は合力ゼミからお題を提供していただき、参加者の皆さんと一緒にディスカッションを行いました。

  1. 全銭湯が同じモチベーションを持ち集客を向上させるには
  2. 後継者問題

ここでは一部になりますが、出てきたアイデア等をご紹介したいと思います。

全銭湯が同じモチベーションを持ち集客を向上させるには

  • 観光客が来ると近隣の他店で使えるクーポン券を配布。
  • 子ども食堂や待機児童との連携。
  • 入浴後は皆で公民館で落語など。
  • 福岡市への転入者に銭湯をPR
  • 年間パスや会員制を設定することで維持費をまかなう。13ヶ所を巡ることもできる。
  • 入浴客にお試し商品の試食や試飲などのスポンサリングを取り入れる。子供限定商品も。
  • 特別な番台さんの日として、様々な職種の方による人生相談、
  • 議員の活動報告会などのイベント。
  • 水着デーは混浴OK。
  • 銭湯ポスターを店舗ごとに作成して競う。
  • 銭湯間の距離を示して銭湯駅伝として巡ってもらう。
  • プロジェクションマッピングで銭湯の壁に、映像学校の学生が作品を映すことで、子供に興味を持ってもらうなど、Win-Winの関係を作る。
  • 町内会の役員会を公民館でなく銭湯でしてもらう。年会費から支払い。
  • 留学生によるインドデーやイギリスデーなどのイベント開催。
  • 街ぐるみの連携で、街全体がスーパー銭湯

後継者問題

  • インターンを募集。留学生にしてもらうことで日本文化も学べる
  • イメージアップで働く人のモチベーションを向上。
  • 仲介者(インタープリター)を置く。
  • LOCAL GOOD FUKUOKAでクラウドファンディング。
  • 家族経営だから後継者に悩むので、民間企業経営にシフトする。(農地の後継者問題も同じ)
IMG_3134

ディスカッションの様子

IMG_3135

参加者からのアイデアをまとめたボード

 

参加者からの感想

  • 初めての参加でしたが、次々と意見が出る雰囲気に素晴らしいと思いました。同時に自分もしっかり意見しなくては!と思いました
  • それぞれの参加者の話には想いがあること
  • ここに集う人は熱い人が多いこと
  • これまで触れることの少ないテーマを考え、議論、意見を出すことは楽しい
  • 登壇者のヒントに少しでもなってくれたらと思います
  • 面白かったです。全然異なる業界なので、色々ためになりました
  • 自分が関わっているプロジェクトについて、沢山の方々から意見を聞くことが出来て良かったです
  • 楽しかった。いつも色んな方の話や一生懸命やっていることが聞けて楽しい
  • 銭湯に興味があるので、銭湯をまわりの人にすすめたい
  • 大人の方から沢山勉強になることを聞けて、学びが沢山ありました。
  • 皆と話し合えるのがとても良い
  • とにかく面白い、興味深い
  • 具体化が楽しみです
  • 銭湯の課題解決に役立てることが出来ました

懇親会

登壇者や参加者の交流を目的とした懇親会も開催されました。ほとんどの方が残られて夜遅くまで語らっていました。盛り上がりすぎて、残念ながら写真を撮るのを忘れてしまいました。。。

所感

今回は学生さんを中心とした会ということもあり、会場には若さが溢れると同時に、周りも活発化していたように感じました。
主催者側の自己満足に終わらず、参加者の方々から参加して良かったと言われるとただ、ただ素直に嬉しく思います。

資料など準備で時間を割いてくださった合力教授、合力ゼミの学生さん達に少しでもお役に立てたらなによりです。
改めて、ありがとうございました!

次回LOCAL GOOD STATIONについて

次回は「毎月第一火曜日開催」から2016年10月4日[火]に開催を予定しています。

■概要

項目 詳細
日時 2016年10月4日[火]19:00〜
場所 Startup Cafe
住所 福岡県福岡市中央区今泉1-20-17 TSUTAYA BOOKSTORE TENJIN 4F
内容 テーマや地域課題などを持ち寄って、皆でアイデアや解決策を考える

 

どなたでも参加可能です!参加方法は後ほど改めて掲載いたします。

ライター紹介

地域に住み・暮らす住民や企業、NPO法人などの民間主体が中心となって、顔の見える関係を大切にしながら、サービス、モノ、 カネ、ヒト、情報の循環をつくっていくことを目指し、「地域のGOOD=ステキないいコト」に多くの主体が参加するきっかけをつくっていきます。

ニュース一覧へ戻る